ゲーミングアンプってよく見かけるけど、いらないって意見も多いんだよね。付けると音が良くなるの?それとも意味ないのかな?

悩む人

結論、ほとんどの人にはいりません。

必要になるのは、次の3つのどれかに当てはまる人だけです。

  • ヘッドセットを鳴らしきれていない
  • ゲーム音とボイスチャットを別々に調整したい
  • 内蔵の音声出力にノイズが乗る

どれも当てはまらないなら、同じ予算をヘッドセット本体に回してください。

そのほうが、変化ははっきり出ます。

しかも買う前に、無料で試せることが3つあります。

POINT この記事でわかること

ゲーミングアンプが自分に必要かどうかを、3つの条件で判断できます。あわせてミックスアンプとUSB DACの違いと、買う前に無料で試せる設定まで押さえられます。

NOTE 本記事の情報について

本記事は一般的なオーディオ機材の役割をもとに構成しています。対応する接続方法は製品によって違うので、購入前に商品ページの仕様表を確認してください。

「付ければ音が良くなる機材」ではありません。何が変わって、何が変わらないかを分けていきますね。

RYOTA

【結論】必要になる3つの条件

ゲーミングアンプが必要になる3つの条件を並べた早見表。音量不足・音量バランス・ノイズのそれぞれに対応する機材を示している。

要るのは、音量・音量バランス・ノイズのどれかで困っている人だけです。

条件当てはまる状況向く機材
1音量を最大にしても物足りないUSB DAC・ヘッドホンアンプ
2ゲーム音とボイスチャットのバランスを変えたいミックスアンプ
3「サー」というノイズが常に乗るUSB DAC

3つとも当てはまらないなら、今は必要ありません。

とくに1つ目は、ヘッドセットの性能によっては起きない現象です。

まずは自分がどれに当てはまるか、上から順に見てください。

ミックスアンプとUSB DACは役割が違う

ミックスアンプとUSB DACの役割の違いを左右で示した図。左は2つの音のバランス調整、右はデジタルからアナログへの変換を表している。

ミックスアンプは音量バランス、USB DACは音の変換を担当します。

機材何をするもの向く場面
ミックスアンプゲーム音とボイスチャットの音量を手元で調整します味方の声が聞き取りにくい
USB DACデジタル信号をアナログの音へ変換しますノイズが乗る・音量が足りない
ヘッドホンアンプ変換された音を増幅します鳴らしきれていない
「ゲーミングアンプ」と呼ばれる製品は、この3つの機能を組み合わせたものです。

自分が困っているのがどれなのかを、先に決めてください。

条件1:ヘッドセットを鳴らしきれていない場合

ヘッドセットを鳴らしきれない条件が当てはまるかを判定した図。USB接続のゲーミングヘッドセットはパソコンから直接鳴らせる前提のため当てはまらず、音楽用の高級ヘッドホンを使う場合に当てはまることを示している。

鳴らしきれないのは、能率の低いヘッドホンを使っている場合だけです。

ヘッドホンには、鳴らすのに必要な力の大きさに差があります。

USB接続のゲーミングヘッドセットは、パソコンから直接鳴らせる前提で作られています。

そのため、ゲーミングヘッドセットを使っている人には、この条件はまず当てはまりません。

当てはまりやすいのは、音楽用の高級ヘッドホンをゲームに使っている場合です。

ヘッドセット側から見直したい方は、ゲーミングヘッドセットおすすめ5選を見てみてください。

条件2:ゲーム音とボイスチャットのバランスを変えたい

ミックスアンプを先に買う場合と無料の設定を先に試す場合を比べた図。ボイスチャットアプリの音量設定で解決することがあるため、設定を試してからアンプを検討する流れを示している。

味方の声が爆発音でかき消されるなら、ミックスアンプの出番です。

戦闘中は、どうしても効果音のほうが大きく鳴ります。

ミックスアンプは手元のつまみで、この2つのバランスをその場で変えられるのです。

ただしソフトウェア側で似たことができる場合があります。

✕ 悪い例:先にアンプを買う
  • 声が聞こえないのでミックスアンプを注文する
  • 実はボイスチャットアプリ側の音量設定で解決した
  • 1万円以上かけた意味が薄れる
○ 良い例:無料の設定を先に試す
  • ボイスチャットアプリで個別に音量を上げます
  • ゲーム側でボイスの音量を確認します
  • それでも足りないときにアンプを検討します

アプリ側の設定はDiscordの音質設定にまとめたので、先に試してみてください。

条件3:常に「サー」というノイズが乗る場合

パソコン内部のノイズと変換の場所の関係を示した図。本体の音声出力端子から直接つなぐとノイズを拾うのに対し、USB DACは変換をパソコンの外で行うため影響を受けにくいことを示している。

無音のときに「サー」と鳴るなら、外付けに移すと消える場合があります。

パソコン内部は電気的なノイズが多い環境です。

本体の音声出力端子から直接つなぐと、そのノイズを拾うことがあります。

USB DACは変換をパソコンの外で行うので、この影響を受けにくくなります。

あなたのヘッドセットは、USB接続ですか? それとも3.5mmですか?

USB接続ならすでに外で変換しているので、この条件は当てはまりません。

買う前に無料で試せる3つのこと

ゲーミングアンプを買う前に無料で試せる3つの設定を並べた図。Windowsのサウンド設定、ゲーム内のオーディオ設定、ボイスチャットアプリの順に見直し、3つ目で解決する人がかなりいることを示している。

買う前に、Windows・ゲーム内・通話アプリの3か所を見直してください。

  1. Windowsのサウンド設定:出力デバイスと音量レベルを見直します
  2. ゲーム内のオーディオ設定:ヘッドホン向けの項目を選びます
  3. ボイスチャットアプリ:相手ごとに音量を調整します

このうち3つ目で解決する人がかなりいます。

ミックスアンプが解決するのと同じ問題を、設定だけで済ませられるためです。

アンプを付けても変わらないこと

ゲーミングアンプを付けても変わらない3つを並べた図。足音の強調・定位の性能・マイクの音質は変わらないことを禁止マーク付きで示している。

アンプを付けても、音そのものの質は上がりません。

アンプは音を作り直す機材ではありません。

  • 足音そのものを強調する機能はありません
  • ヘッドセットの定位の性能は変わりません
  • マイクの音質は別の話です

定位を良くしたいなら、ヘッドセット側を替えるほうが確実です。

定位の考え方はゲーミングヘッドセットとはで解説しました。

マイクを良くしたい方はマイク音質おすすめ5選もどうぞ。

必要だと判断した方は、ゲーミングアンプの選び方で接続方法から絞り込んでください。

まとめ:3条件に当てはまらないなら、ヘッドセットに回す

ゲーミングアンプが必要かをまとめた図。3つの条件のどれにも当てはまらないなら同じ予算をヘッドセット本体に回すこと、アンプは足りない部分を補う機材であることを示している。

最後に、判断の材料を振り返っておきましょう。

  • 必要になるのは、鳴らしきれていない・音量バランスを変えたい・ノイズが乗る、のどれかです
  • ゲーミングヘッドセットを使っているなら、1つ目はまず当てはまりません
  • 音量バランスは、ボイスチャットアプリの設定で解決する場合があります
  • USB接続のヘッドセットなら、ノイズの条件も当てはまりません
  • どれも当てはまらないなら、同じ予算をヘッドセット本体に回してください
アンプは足りない部分を補う機材で、性能を足す機材ではありません。

まず無料の設定を試してから、それでも残る不満に対して選んでください。

「アンプを付ければ勝てる」ではありません。今の環境で何が不足しているかを先に決めると、無駄な出費を避けられますよ。

RYOTA