キーボードを見てたら赤軸とか青軸とか茶軸とか出てきて、どれを選べばいいのか分からないんだよね。色で何が変わるのかがまず分からないんだよね。

悩む人

結論からお伝えします。

軸は色で覚えるのではなく、3つの型で覚えてください。

型というのは、キーを押したときにどんな手応えが返ってくるかの分類です。

引っかかりがないリニア、途中で軽い手応えがあるタクタイル、カチッと音が鳴るクリッキーの3つになります。

赤軸はリニア、茶軸はタクタイル、青軸はクリッキーに当たります。

そして色の名前はドイツのCherry社が使っている色分けが由来です。

メーカーが変わると、同じ色でも中身が違うことがあります。

POINT この記事でわかること

赤軸・青軸・茶軸・銀軸がそれぞれどんな打ち心地なのかを、3つの型から理解できます。あわせて音の大きさの順番、メーカーごとに軸の呼び名が違う理由、用途から軸を決める手順まで押さえられます。

色を丸暗記しようとすると混乱します。3つの型から入りましょう。

RYOTA

【結論】キーボードの軸は3つの型で決まる

「【結論】キーボードの軸は3つの型で決まる」を早見表にまとめた図。型・代表的な色・手応えを示している。

軸は3つの型に分かれていて、選ぶ決め手になるのは音の大きさです。

代表的な色手応え向く人
リニア赤軸・銀軸まっすぐ沈む小さい連打が多い人
タクタイル茶軸途中で軽く引っかかる中くらい打った実感が欲しい人
クリッキー青軸はっきり引っかかる大きい音を楽しみたい人
音の大きさは、青軸 → 茶軸 → 赤軸の順に小さくなります。

通話しながら遊ぶ人や、家族と同じ部屋で使う人は、この順番を先に覚えてください。

リニア(赤軸)は引っかかりがない軸

「リニア(赤軸)は引っかかりがない軸」を部位・機能図にまとめた図。ゲーム用の定番になっている理由・静音タイプも用意されているを示している。

リニアは、ゲーム用でいちばん選ばれている型です。

リニアは、押し始めから底まで引っかかりがまったくない軸です。

指を沈めた分だけまっすぐ入っていくので、連打のときに邪魔をされません。

ゲーム用の定番になっている理由

定番になっている理由は、キーを戻すときの動きが素直だからです。

押し込みを止めるものがないので、指を離した瞬間にキーがすぐ戻ります。

移動キーを細かく押したり離したりする操作が多いゲームでは、この素直さが活きてきます。

音も静かなので、ボイスチャットにキーの音が乗りにくい点も利点です。

静音タイプも用意されている

赤軸には、底打ちの音を抑えた静音タイプもあります。

内部にゴムを入れて、キーが底に当たる音を減らした作りです。

商品名に「静音」や「サイレント」と書かれているものがそれに当たります。

ただしメカニカルである以上、メンブレン式よりは音が出ます。

本当に静かにしたいなら、Logicool G213のレビューで紹介しているメンブレン式を選んでください。

タクタイル(茶軸)は途中で手応えがある軸

「タクタイル(茶軸)は途中で手応えがある軸」を部位・機能図にまとめた図。押したかどうかが指で分かる・迷ったときの無難な選択になるを示している。

タクタイルは、赤軸と青軸のちょうど中間に位置する型です。

キーが反応する瞬間に、軽い引っかかりを感じます。

引っかかりはありますが、青軸のような大きな音は鳴りません。

押したかどうかが指で分かる

最大の利点は、底まで押さなくても入力できたと分かる点です。

反応した瞬間の引っかかりが、そのまま指へ返ってくるからです。

底に指を当てない打ち方に慣れると、長時間打っても疲れにくくなります。

文章を書く時間が長い人に向いた型です。

迷ったときの無難な選択になる

赤軸と青軸のどちらにも不満があるなら、茶軸が答えになります。

赤軸は手応えがなさすぎるし、青軸はうるさすぎます。

その中間にあるのが茶軸です。

ゲームでも仕事でも使う1台なら、まず茶軸を選んでおいてください。

クリッキー(青軸)はカチッと鳴る軸

「クリッキー(青軸)はカチッと鳴る軸」を要点図にまとめた図。キーが反応する瞬間にカチッという音が鳴る軸です・音は想像よりかなり大きいです・自分の使い方を先に確かめてから選んでくださいを示している。

3つ目の型は、好みがはっきり分かれます。

クリッキーは、キーが反応する瞬間にカチッという音が鳴る軸です。

引っかかりも3つの中でいちばんはっきりしています。

打っていて気持ちがいいという声が多く、根強い人気があるのです。

通話と同居には向かない

青軸は、通話しながら遊ぶ人や同居している人には向きません。

音は想像よりかなり大きいです。

ボイスチャットではマイクが拾いますし、同じ部屋で寝ている人がいると迷惑になります。

CAUTION ✕ 悪い例 → ○ 良い例

✕ 悪い例:打鍵音の動画を見て気に入ったので青軸を買いました。通話しながら遊ぶと相手にカチカチ音が全部届いてしまい、結局使わなくなっています。

○ 良い例:通話しながら遊ぶと分かっていたので赤軸にしました。打鍵感が物足りなければ茶軸に替えればいいと考え、まず静かなほうから試しています。

自分の使い方を先に確かめてから選んでください。

銀軸(スピードリニア)は反応が浅い軸

「銀軸(スピードリニア)は反応が浅い軸」を要点図にまとめた図。反応する深さが浅く作られています・ただしキーに指を置いているだけで入ってしまうことがありますを示している。

銀軸は赤軸の派生で、より浅い位置で反応します。

リニアの仲間なので手応えは赤軸と同じで、違うのは沈む深さだけです。

Cherry MXの場合、赤軸は2.0mm沈んだところで反応しますが、銀軸は1.2mmで反応します。

速さと引き換えに誤入力が増える

軽く触れただけで入力になるので、反応そのものは速いです。

そのかわり、キーに指を置いているだけで入ってしまうことがあります。

普段のタイピングでも打ち間違いが増えやすいので、ゲーム専用と割り切れる人に向きます。

キーに指を軽く乗せたまま待つ癖がある人は、避けてください。

反応する深さを自分で決めたいなら、磁気式という選択肢もあります。

仕組みはラピッドトリガーとは?仕組み・効果・設定の考え方にまとめました。

同じ赤軸でもメーカーが違えば別物になる

「同じ赤軸でもメーカーが違えば別物になる」を早見表にまとめた図。メーカー・呼び名の例・型を示している。

同じ赤軸でも、メーカーが違えば打ち心地は別物になります。

赤軸や青軸という色の呼び名は、ドイツのCherry社が使っている色分けが由来です。

他のメーカーは、独自の名前と数値でスイッチを作っています。

メーカー呼び名の例
CherryMX赤軸・MX青軸・MX銀軸色そのままの元祖
Logicool GGXリニア・GXタクタイル・GXクリッキー型の名前で呼ぶ
Razer黄軸・緑軸・オレンジ軸独自の色分け
つまり「赤軸だから同じ打ち心地」とは限りません。

色は大まかな傾向として見て、実際の数値は商品ページで確かめてください。

押下圧という数字も軸選びに関わる

「押下圧という数字も軸選びに関わる」を部位・機能図にまとめた図。45gが基準になる・軽すぎると誤入力が増えるを示している。

型のほかに、もう1つ見ておきたい数字があります。

押下圧は、キーを押し込むのに必要な力の大きさです。

グラム(g)で表され、数字が小さいほど軽く押せます。

45gが基準になる

ゲーミングキーボードの押下圧は、45g前後が基準です。

入門モデルから競技向けまで、ほとんどがこの重さに合わせてあります。

これより軽い35g前後の軸は、指の力が弱い人や連打が多い人向けです。

逆に60g以上の重い軸は、押し込んだ手応えが欲しい人に向きます。

軽すぎると誤入力が増える

軽すぎる軸は、指を置いただけで入力される誤爆が増えます。

35g前後まで下がると、手を乗せて待つだけで反応してしまうのです。

移動キーに手を乗せて待つ癖がある人は、45g前後から試してください。

型と押下圧の2つが決まれば、候補はかなり絞れます。

ホットスワップなら軸を後から交換できる

「ホットスワップなら軸を後から交換できる」を部位・機能図にまとめた図。合わなかったときに本体を買い直さずに済む・対応していない機種のほうがまだ多いを示している。

ホットスワップ対応なら、合わなかった軸を後から交換できます。

工具を使わずに、スイッチを引き抜いて差し替えられる仕組みです。

商品ページにこの言葉があれば、買ったあとで軸を変えられます。

合わなかったときに本体を買い直さずに済む

助かるのは、買った軸が自分に合わなかったときです。

青軸を買ったものの音が大きすぎた、という場面を考えてみてください。

ホットスワップに対応していれば、赤軸のスイッチだけを買って差し替えられます。

本体を買い直すより、はるかに安く済むのです。

対応していない機種のほうがまだ多い

ホットスワップに対応した機種は、まだ全体の一部です。

対応機種は年々増えていますが、非対応のほうが依然として多くなっています。

特に大手メーカーの入門モデルは、非対応がほとんどです。

軸で迷っていて予算に余裕があるなら、対応機種を選んでおくと安心できます。

軸は使い方から逆算すると迷わない

「軸は使い方から逆算すると迷わない」を部位・機能図にまとめた図。手順1。通話しながら遊ぶかどうか・手順2。仕事や勉強でも使うかどうか・手順3。同じ部屋に人がいるかどうかを示している。

軸は、通話の有無・用途・置き場所の3つを順に決めれば絞れます。

次の3つの質問に、上から順に答えてみてください。

手順1。通話しながら遊ぶかどうか

まず音の条件から決めます。

あなたは通話しながらゲームをしますか?

通話するなら、青軸を候補から外してください。

これだけで選択肢が3分の1に減ります。

手順2。仕事や勉強でも使うかどうか

次に用途を確認しましょう。

長い文章を打つなら茶軸、ゲーム中心なら赤軸が向きます。

兼用するなら茶軸を選んでおくと後悔しにくいです。

手順3。同じ部屋に人がいるかどうか

最後に置き場所の条件です。

家族と同じ部屋で夜も使うなら、静音赤軸かメンブレン式を選んでください。

機種の候補はゲーミングキーボードおすすめ6選で予算ごとに並べました。

磁気式や光学式は「軸」と呼ぶのか

「磁気式や光学式は「軸」と呼ぶのか」を部位・機能図にまとめた図。軸という言葉はメカニカルの話・打ち心地はリニアに近いを示している。

磁気式や光学式は、軸ではなく方式の名前で呼びます。

2万円台から出てくるこれらの方式には、色による分類がそもそもありません。

軸という言葉はメカニカルの話

軸という呼び名は、メカニカルのスイッチにだけ使います。

赤軸や青軸は、金属のバネで動くスイッチを指す言葉なのです。

磁気式は磁石の位置を測り、光学式は光がさえぎられたかを見ているので、仕組みそのものが違います。

そのため商品ページでも、色ではなく方式の名前で書かれているのです。

打ち心地はリニアに近い

磁気式と光学式の打ち心地は、赤軸に近いリニアです。

引っかかりのないまま底まで沈むので、指に返ってくる感触はよく似ています。

タクタイルの製品もありますが、数は多くありません。

赤軸が好きな人なら、乗り換えても違和感は小さくなります。

逆に青軸のカチッとした感触が好きな人には、物足りない方式です。

方式ごとの違いはゲーミングキーボードおすすめ6選の表で見比べられます。

軸ごとの寿命と、キーキャップを外す掃除の手順はゲーミングキーボードの掃除と寿命をご覧ください。

まとめ:キーボードの軸は色ではなく型で選ぶ

「まとめ:キーボードの軸は色ではなく型で選ぶ」を箇条書き図にまとめた図。軸はリニア・タクタイル・クリッキーの3つの型に分かれます・赤軸はリニア、茶軸はタクタイル、青軸はクリッキーに当たります・音の大きさは青軸 → 茶軸 → 赤軸の順に小さくなりますを示している。

要点を整理しておきます。

POINT この記事のまとめ

  • 軸はリニア・タクタイル・クリッキーの3つの型に分かれます
  • 赤軸はリニア、茶軸はタクタイル、青軸はクリッキーに当たります
  • 音の大きさは青軸 → 茶軸 → 赤軸の順に小さくなります
  • 銀軸は赤軸より浅く反応するぶん、誤入力も増えます
  • 色の名前はCherry社が由来で、メーカーが違えば中身も違います
  • 迷ったら茶軸を選んでおくと大きく外しません

軸の話は難しく見えますが、決め手になるのは音と用途の2つだけです。

通話するかどうかを決めれば、その時点で半分は絞れます。

そもそもゲーミングキーボードが要るのかを確かめたい人は、ゲーミングキーボードとは?普通のキーボードとの違いから読んでみてください。

店頭に触れる見本が置いてあることも多いので、可能なら一度打ってみるのがいちばん早いですよ。

RYOTA