ゲーミングキーボードって、結局のところ普通のキーボードと何が違うのか分からないんだよね。光ってるだけで値段が高いなら、今使ってるやつのままでいい気がするんだよね。

悩む人

結論からお伝えします。

ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは、光ることではありません。

いちばん大きな差は、同時に押したキーを取りこぼさないという点です。

安いキーボードは3つ以上のキーを同時に押すと、入力が抜けることがあります。

進みながらしゃがんでジャンプする、といった操作でこれが起きるのです。

違いは3つに絞れます。

同時押しの取りこぼし、キーが反応する深さ、そしてキーの役割を変えられるかどうかです。

POINT この記事でわかること

ゲーミングキーボードが普通のキーボードと何が違うのかを、3つの軸で理解できます。あわせて光る理由、いらない人の条件、乗り換えたときに実際に変わることまで押さえられます。

光り方の話はいったん忘れてください。中身から順に見ていきましょう。

RYOTA

【結論】ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは3つ

違いは、同時押し・反応する深さ・キーの役割の3つです。

まず表で全体をつかんでください。

違い普通のキーボードゲーミングキーボード
同時押し3つ目から抜けることがある何個押しても抜けない
反応する深さ底まで押し込む必要がある途中で反応する
キーの役割決まったまま変えられないソフトで入れ替えられる
このうち、いちばん体感が変わるのは1つ目です。

残りの2つは、慣れてくると実感してくる部分になります。

違い1。ゲーミングキーボードは同時押しを取りこぼさない

取りこぼしが起きるのは、内部の配線をまとめて節約しているためです。

特定の組み合わせで3つ以上を同時に押すと、3つ目が認識されません。

抜けるのは「押した瞬間」ではなく「押しっぱなし」のとき

勘違いされやすい部分なので、はっきりさせておきます。

抜けるのは、キーを押したままで別のキーを押したときです。

前進キーを押しっぱなしにして、しゃがみキーを押して、そこからジャンプするとしましょう。

この3つ目でジャンプが出ないなら、原因はあなたの操作ではなくキーボードにあります。

Nキーロールオーバーという言葉で表される

この性能には名前が付いています。

Nキーロールオーバーは、同時に押した何個のキーでもすべて認識するという意味です。

商品ページに「Nキーロールオーバー対応」と書いてあれば、この問題は起きません。

6キーロールオーバーという表記もあり、こちらは6つまでという意味になります。

ゲームで使うなら6つでも足ります。

文章を打つだけの人でも、速く打つと入力が抜ける現象は起きるので、無関係ではありません。

違い2。キーが反応する深さが決まっている

2つ目は、指で感じる部分の話をしましょう。

キーを押したとき、どこで入力として認識されるかが方式によって変わります。

メンブレンは底まで押し込む必要がある

安いキーボードの多くはメンブレン式です。

ゴムのシートが下の接点を押すことで入力になるので、基本的には底まで押し切らないと反応しません。

指の力がそのぶん要りますし、連打のときは戻りを待つことになります。

メカニカル以上は途中で反応する

一方でメカニカルは、キーごとに独立したスイッチを持つ構造です。

多くのメカニカルは、2mm前後まで沈んだところで反応します。

底まで押し込まなくていいので、指の動きが小さくて済みます。

キーを底に当てない打ち方に慣れると、長時間でも疲れにくい状態です。

2万円台からは、この反応する深さを自分で決められる方式が出てきます。

仕組みはラピッドトリガーとは?仕組み・効果・設定の考え方で図解しました。

違い3。ソフトでキーの役割を変えられる

3つ目は、買ってから実感してくる違いです。

ゲーミングキーボードは、メーカーの設定ソフトとセットで使えます。

使わないキーを潰せる

いちばん実用的な使い方から挙げていきましょう。

ゲーム中に押すと困るキーを、無効にできます。

代表がWindowsキーです。

戦闘中に誤って押すとデスクトップに戻ってしまうので、無効にしておくだけで事故が減ります。

プロファイルをゲームごとに切り替えられる

ゲームごとに設定を保存して、起動時に自動で切り替えられる機種もあるほどです。

普段はメディアキーとして使い、ゲーム中は別の役割に変える、といった運用ができるようになります。

設定ソフトの具体的な操作はLogicool G HUBの使い方にまとめました。

ゲーミングキーボードは信号を送る回数も多い

3つの違いに加えて、数字で表される差もお伝えしておきましょう。

キーボードは、押した情報をパソコンへ一定の間隔で送っています。

この回数をポーリングレートと呼び、Hz(ヘルツ)という単位で表します。

普通のキーボードは1秒に125回

パソコンにつなぐ機器の標準は、1秒間に125回です。

ゲーミングキーボードは、1,000回に対応しているものが多くなっています。

数字だけ見ると8倍ですが、体感で分かるかというと話は別になります。

数字の差より同時押しのほうが響く

125回と1,000回の差は、ほとんどの人には体感できません。

1回あたりの間隔で言えば、8ミリ秒が1ミリ秒になるという話だからです。

体感が変わるのは、むしろ同時押しのほうです。

商品ページで大きく書かれていても、そこを基準に選ばないでください。

先に見るべきなのは、同時押しを取りこぼさないかどうかです。

ゲーミングキーボードは寿命も長く作られている

もう1つ、買ってから実感してくる違いがあります。

キーのスイッチが何回押しても壊れないかという点です。

メカニカルは数千万回の耐久を持つ

数字を並べてみましょう。

メカニカルのスイッチは、1つあたり数千万回の打鍵に耐えます。

メーカーは製品ページでこの回数を公表していることが多いので、確かめてみてください。

安いメンブレン式は数百万回程度なので、桁が1つか2つ違います。

壊れたキーだけ交換できる機種もある

一部の機種は、スイッチを1つずつ引き抜いて交換できる作りです。

商品ページに「ホットスワップ」と書かれていれば、この構造を持っています。

1つのキーだけ反応が悪くなったときに、本体ごと買い替えなくて済みます。

長く使うつもりなら、この項目も見ておいてください。

ゲーミングキーボードはなぜ光るのか

よく聞かれる部分なので、正直にお答えします。

本来の目的は、暗い部屋でもキーの位置が見えるようにすることです。

配信をする人にとっては、画面映えという意味もあります。

ただし今は、見た目の要素として付いている面が大きいのも事実です。

ほとんどの機種は設定ソフトから光を消せます。

まぶしいと感じたら、迷わず消してしまってください。

光り方で機種を選ぶ必要はまったくありません。

ゲーミングキーボードがいらない人

買わないほうがいい人の条件も、はっきり書いておきます。

1つでも当てはまるかどうか、確かめてみてください。

CAUTION ✕ 悪い例 → ○ 良い例

✕ 悪い例:プロが使っているという理由で3万円台を買いました。遊んでいるのはスマホゲームの移植版で、同時に押すキーが2つまでだったので、違いを感じないまま使っています。

○ 良い例:ジャンプが出ないことがあったので、まず6千円台の機種に替えました。取りこぼしが消えたので、それ以上の出費はしていません。

  • 同時に3つ以上のキーを押す操作をしない人
  • パッド(コントローラー)でしか遊ばない人
  • 打鍵音を今より小さくしたい人

3つ目は少し補足しておきます。

メカニカルは、今使っているキーボードより音が大きくなることが多いです。

静かにしたいなら、メンブレン式のまま買い替えるほうが目的に合います。

その場合はLogicool G213のレビューをどうぞ。

ゲーミングキーボードの接続は有線が基本になる

接続のしかたにも、普通のキーボードとは違う考え方があります。

ゲーミングキーボードは、今でも有線が基本です。

無線が少ないのは電池を食うから

キーボードは光る機能を持っていることが多く、バックライトが電池をかなり使います。

マウスと違って動かす必要もないので、ケーブルがあっても不便になりません。

そのため各社とも、有線を主力として作り続けています。

無線を選ぶなら2.4GHzの接続を見る

無線が欲しい人向けにも書いておきましょう。

無線には、Bluetoothと、専用の受信機を挿す2.4GHzの2つの方式があります。

ゲームで使うなら、遅れの少ない2.4GHzに対応した機種を選んでください。

Bluetoothだけの機種は、持ち運びや仕事用と割り切ってください。

迷っているなら、まずは有線から入って構いません。

ケーブルが邪魔だと感じてから、無線を検討しても遅くありません。

普通のキーボードから乗り換えると変わること

変わるのは同時押しと打鍵の深さで、エイムそのものは別の話です。

期待しすぎないよう、変わらないことも書いておきましょう。

変わること

効果が出るのは、次の3点です。

  • 押したはずのキーが出ないことがなくなります
  • キーを底まで押し込まなくてよくなります
  • 誤って押して困るキーを潰せます
いちばん実感しやすいのは1つ目です。

「操作をミスした」と思っていた場面が、実は機材の問題だったと分かります。

変わらないこと

期待しすぎないほうがいい部分も挙げます。

エイムは上手くなりません。

キーボードが関わるのは移動と操作であって、狙いを定める動きはマウスの担当になります。

あなたが困っているのは、移動の操作でしょうか?

それとも狙いのほうでしょうか。

狙いのほうなら、ゲーミングマウスおすすめ9選から見たほうが早く届きます。

スペック表の用語で迷ったら、ゲーミングキーボードの用語まとめで買う前に要る4つだけ確認してください。

まとめ:ゲーミングキーボードの違いは光り方ではない

要点を整理しておきます。

POINT この記事のまとめ

  • 最大の違いは同時に押したキーを取りこぼさないことです
  • 2つ目の違いはキーが反応する深さで、メカニカルは途中で反応します
  • 3つ目の違いはソフトでキーの役割を変えられることです
  • 光るのは本質ではなく、ほとんどの機種で消せます
  • 同時押しをしない人には、買い替える理由がありません
  • 6千円台でも、取りこぼしの問題は解決します

ゲーミングキーボードは、値段が高いほど偉いという世界ではありません。

自分の困りごとが3つの違いのどれに当たるかを見てから選べば、6千円台でも十分です。

機種の選び方はゲーミングキーボードおすすめ6選で予算ごとに整理しました。

まずは「押したのに出ない」が起きているかどうかを確かめてみてください。起きていないなら、急いで買い替える必要はありませんよ。

RYOTA