マウスを1回クリックしただけなのに、2回押したことになってしまうんだよね。壊れたのか、直せるのかが分からないんだよね。
悩む人
結論からお伝えします。
その症状はチャタリングと呼ばれ、多くは寿命によるものです。クリックのスイッチが劣化して、1回の入力が2回に分かれてしまっています。
ネットで調べると分解や接点復活剤の話が出てきますが、その前にやることがあります。
メーカー保証が残っていないかを確認してください。分解してしまうと保証は受けられなくなるのが普通です。
POINT この記事でわかること
チャタリングかどうかの確かめ方と、寿命との関係が分かります。あわせて分解の前に確認すべき保証、自分で試せる対処、直すか買い替えるかの判断基準まで押さえられます。
順番を間違えると損をします。まず保証から確認しましょう。
RYOTA
【結論】マウスのチャタリングは寿命のサイン
チャタリングはスイッチの寿命によるもので、分解する前に保証を確認するのが先です。
| 順 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 1 | 症状がチャタリングか確かめる | 別の原因を切り分ける |
| 2 | メーカー保証を確認する | 無償で直る可能性を潰さない |
| 3 | 設定ソフトで応急処置をする | 使いながら判断する |
| 4 | 直すか買い替えるかを決める | 費用と手間を比べる |
保証期間内なら、費用をかけずに解決することがあります。
マウスのチャタリングかどうかを確かめる方法
まず症状の切り分けから始めましょう。
チャタリングは、1回のクリックが2回として届く症状です。こんな形で現れる
1回のクリックが2回入る、ドラッグが途中で切れるといった形で出ます。
- ファイルを1回押しただけで開いてしまう
- ドラッグしている途中で勝手に離れる
- ゲーム中に単発で撃ったはずが2発出る
別の原因と切り分ける
似た症状でも原因が違うことがあります。
ダブルクリックの判定速度が短く設定されていると、普通のクリックでも2回と判定されることがあります。
Windowsのマウス設定にある「ダブルクリックの速度」を、いったん遅い側へ寄せてみてください。
これで直るなら、故障ではなく設定の問題です。
マウスの寿命はクリック回数で決まっている
クリックのスイッチには、耐えられる回数が決まっています。各社が数千万回と公表している
多くのメーカーは、クリックスイッチの耐久を数千万回と公表しています。
製品ページの仕様欄に書かれていることが多いので、お使いの機種で確かめてみてください。
1日に1万回押しても数年は保つ計算になります。
実際は3年前後で出ることもある
ただし計算どおりにはいきません。
押す強さや埃の入り方で変わりますし、個体差もかなりあります。
3年ほど使ってチャタリングが出た、という例はよくあります。
逆に5年以上何ともない個体もあるので、平均で語りにくい部分です。
分解する前にメーカー保証を確認する
分解するとメーカー保証が受けられなくなります。
ネットの記事はすぐ分解や接点復活剤をすすめますが、順番が逆です。分解すると保証が受けられなくなる
ほとんどのメーカーは、分解した製品を保証の対象外としています。
裏面の封印シールを剥がした時点で分かる作りになっていることもあります。
自分で開ける前に、無償で直る道が残っていないかを確かめてください。
保証の期間は製品ページか保証書で見る
保証の期間は、メーカーと製品によって違います。
購入したページ、同梱の保証書、メーカーのサポートページのどれかに書かれているので、そこを見てください。
購入日を証明するものが要ることも多いので、注文履歴も残っているか見ておきましょう。
CAUTION ✕ 悪い例 → ○ 良い例
✕ 悪い例:チャタリングが出たのですぐ分解して、接点復活剤を入れました。数日で再発したうえ、保証期間内だったのに交換を受けられなくなっています。
○ 良い例:まず購入履歴を見て、保証が残っていると分かりました。メーカーへ連絡したら交換してもらえたので、費用はかかっていません。
保証が残っているならメーカーへ問い合わせる
保証が残っているなら、購入元ではなくメーカーへ直接問い合わせてください。
症状と購入日を伝えれば、案内をもらえます。伝えるとよいこと
問い合わせの前にまとめておきましょう。
- いつ買ったか(注文履歴の日付)
- どんな症状か(1回のクリックが2回になる)
- いつから出ているか
- 設定を変えても直らなかったこと
交換になることが多い
クリックのスイッチだけを直すより、本体ごと交換されるのが一般的です。
そのぶん時間はかかりますが、費用をかけずに解決できます。
自分でできる対処は3つある
手軽な順に並べました。
対処1。設定ソフトで短い連打を無視させる
いちばん手軽な方法です。
メーカーの設定ソフトに、短い間隔の連続クリックを無視する項目があることがあります。
「デバウンス」や「クリック間隔」といった名前が付いた項目です。
Logicoolの機種ならLogicool G HUBの使い方で場所を確認できます。
ただし根本的な解決ではありません。劣化そのものは進むので、応急処置と考えてください。
対処2。隙間から埃を飛ばす
次に試せる方法です。
スイッチの中に埃が入って接触が悪くなっている場合があります。
ボタンの隙間からエアダスターで吹くだけなら、分解にはあたりません。これで直るなら、原因は劣化ではなく汚れだったことになります。
対処3。スイッチを交換する
最後は難易度が上がります。
分解してスイッチそのものを付け替える方法です。
はんだ付けが要る機種が多く、失敗すると完全に使えなくなります。
工具をそろえる費用も考えると、安いマウスなら買い替えたほうが早く済みます。
直すか買い替えるかの判断基準
修理代が本体価格の半額を超えるなら、買い替えのほうが得です。
3つの条件で決めてください。
| 条件 | 直す | 買い替える |
|---|---|---|
| 保証が残っている | まずメーカーへ | — |
| 使って3年以上 | 一時しのぎになる | おすすめ |
| 買値が5千円台 | 手間に合わない | おすすめ |
1つのボタンが劣化しているということは、他のボタンも同じだけ押されています。
片方を直しても、しばらくして別のボタンで同じことが起きます。
安く買い替えたいならゲーミングデバイスを安く買う方法でセールの時期をまとめました。
チャタリングを起こしにくくする使い方
買い替えたあとに長く使うための話もしておきましょう。
完全には防げませんが、遅らせることはできます。強く叩かない
いちばん差が出るのが、クリックの強さです。
クリックは軽く触れるだけで入力になります。
力を込めて叩く癖があると、スイッチの消耗が早まります。指を浮かせて落とすのではなく、置いたまま押す形を意識してみてください。
埃を溜めない
もう1つは環境の話です。
デスクの上に埃が溜まっていると、隙間から中へ入っていきます。
月に一度エアダスターで吹くだけでも違うのです。マウスパッドを敷いておくと、床や机の粉が付きにくくなります。
使わないときは電源を切る
無線モデルを使っている人向けの補足です。
電池の持ちにも関わりますが、スイッチが押される機会そのものは減りません。
こちらは寿命というより、電池の劣化を遅らせる意味になります。
次のマウスを選ぶときに見ておきたいこと
製品ページの仕様欄に、クリックの耐久回数が書かれていることがあります。数千万回と明記している機種は、そこに自信があるという意思表示です。
あなたは1日にどれくらいクリックしますか?
作業でも使うなら、耐久の数字が大きい機種を選ぶ意味があります。
機種の候補はゲーミングマウスおすすめ9選で用途ごとに並べました。
手に合うサイズから絞りたい人は、マウスの手の大きさの測り方もあわせてご覧ください。
症状が出る前の日常の手入れは、ゲーミングマウスの掃除にまとめました。
まとめ:マウスのチャタリングは保証の確認から
要点を整理しておきます。
POINT この記事のまとめ
- チャタリングは1回のクリックが2回になる症状です
- 多くはスイッチの劣化で、寿命のサインになります
- 分解する前にメーカー保証を確認してください
- 分解すると保証が受けられなくなるのが普通です
- 設定ソフトのデバウンスは応急処置になります
- 3年以上使っているなら買い替えのほうが結局は楽です
チャタリングが出ると、まず直し方を調べたくなります。
けれど最初に見るべきなのは、保証が残っているかどうかです。分解は、その道が無いと分かってから考えてください。
そもそもゲーミングマウスに買い替える意味があるのかは、ゲーミングマウスとは?普通のマウスとの違いで整理しました。
注文履歴を開くところから始めてください。それだけで費用がゼロになることがありますよ。
RYOTA