ゲーミングPCって電気代が高いって聞くけど、実際いくらなんだろう?電源が850Wって書いてあるから、けっこうかかりそうで不安なんだよね。

悩む人

そこは安心してください。

850Wというのは「供給できる上限」であって、常にその電力を使っているわけではありません。

多くの記事が電源の容量から計算していますが、それだと実際の3倍近い金額になります。

実際のところ、ゲーム中に使うのは300W前後です。

1日3時間なら、月837円に収まります。

この記事では自分の環境で計算できる式まで示すので、目安ではなく自分の数字が出せます。

POINT この記事でわかること

ゲーミングPCの電気代が使い方別にいくらになるかが分かり、自分の環境で計算する式まで持ち帰れます。あわせて電源の容量から計算してはいけない理由と、電気代を下げる方法まで押さえられます。

NOTE 本記事の情報について

本記事の金額は、電気料金を1kWhあたり31円(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)として計算しています。消費電力は一般的な構成での目安なので、正確な数字はワットチェッカーでの実測が必要です。

電源の容量で計算している記事は、金額が大きく出すぎています。

RYOTA

【結論】使い方別の電気代

「【結論】使い方別の電気代」を早見表にした図。使い方・1日・1ヶ月を示している。

1日3時間なら月837円、24時間つけっぱなしでも月1,340円ほどです。

ゲーム中を300W、アイドル時を60Wとして計算しました。

使い方1日1ヶ月
ゲーム1時間約9円約279円
ゲーム3時間約28円約837円
ゲーム6時間約56円約1,674円
つけっぱなし(24時間・アイドル)約45円約1,340円
1日3時間で月837円です。

高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、エアコンより小さい金額に収まります。

想像していたより小さかったのではありませんか?

RYOTA

電源の容量では電気代を計算できない

「電源の容量では電気代を計算できない」を早見表にした図。状態・消費電力の目安・電源オフ(待機)を示している。

電源の容量は上限であって、実際に使う電力ではありません。

多くの人が誤解しているので、先に潰しておきましょう。

850Wは「上限」であって「消費量」ではない

電源ユニットに書かれているワット数は、供給できる上限を表します。

850Wの電源を積んでいても、実際に使うのは300W前後です。

上限に余裕を持たせるのは、瞬間的に電力が跳ねたときに落ちないようにするためです。

車のメーターが180km/hまであっても、常にその速度で走らないのと同じ関係になります。

CAUTION ✕ 悪い例 → ○ 良い例

✕ 悪い例:電源が850Wと書いてあったので、850W × 3時間 × 31円で計算しました。月2,400円という数字が出て、購入をためらっています。

○ 良い例:実際の消費電力を調べたら、ゲーム中で300W前後でした。同じ条件で計算し直すと月837円で、想像より小さい金額です。

実際の消費電力の目安

構成によって変わりますが、おおよそこの範囲に収まります。

状態消費電力の目安
電源オフ(待機)1W前後
アイドル(何もしていない)50〜80W
ネット・書類作成80〜120W
ゲーム中250〜400W
動画の書き出しなど高負荷350〜500W
グラフィックボードの性能が高いほど、ゲーム中の数字が上がります。

電気代を自分で計算する式

「電気代を自分で計算する式」の要点を並べた図。自分の単価を調べる・消費電力を実測するを示している。

目安ではなく、自分の環境の数字を出しましょう。

POINT 電気代の計算式

消費電力(W)÷ 1000 × 使用時間(h)× 電気料金の単価(円/kWh)

たとえばゲーム中300Wで1日3時間、単価31円ならこうなります。

300 ÷ 1000 × 3 × 31 = 27.9円

これが1日ぶんです。

30日で約837円になります。

自分の単価を調べる

電気料金の単価は、契約している会社とプランで変わります。

検針票か会員ページの「電力量料金」を見てください。

1kWhあたりの単価が書かれています。

この記事では31円で計算していますが、実際は25円から35円くらいの幅です。

単価が分かれば、上の式に入れるだけで自分の金額を出せます。

消費電力を実測する

より正確に知りたいなら、コンセントとPCの間に挟むワットチェッカーという道具を使ってください。

数千円で買えて、実際に使っている電力がその場で分かります。

グラフィックボードの性能も遊ぶゲームの重さも人によって違うので、目安が当てはまらない場合もよくあります。

気になる人は測ってみてください。

あなたが遊んでいるゲームは、重いタイトルでしょうか?

つけっぱなしの電気代はいくらか

「つけっぱなしの電気代はいくらか」を早見表にした図。離席時の扱い・1ヶ月・つけっぱなしを示している。

つけっぱなしにすると、月1,000円以上の差が出ます。

アイドル時を60Wとすると、24時間つけっぱなしで1日約45円、1ヶ月で約1,340円です。

ゲーム中と比べれば小さいものの、ゼロではありません。

離席時の扱い1ヶ月
つけっぱなし約1,340円
スリープ約45円
電源オフ約22円
スリープにするだけで、月1,000円以上変わります。

ダウンロードを回している最中でなければ、離れるときはスリープにしてください。

電気代を下げる3つの方法

「電気代を下げる3つの方法」の要点を並べた図。フレームレートの上限を設定する・画質設定を1段下げる・離席時はスリープにするを示している。

差が出るのは、fpsの上限設定・画質を1段下げる・離席時のスリープの3つです。

上から試してください。

1. フレームレートの上限を設定する

いちばん効果が大きい方法です。

モニターが144Hzなら、それ以上のフレームレートを作っても目には届きません。

240fps出せるPCで144Hzのモニターを使っている場合、96枚ぶんの計算が無駄になっています。

ゲーム内の設定かグラフィックボードのソフトで上限を設ければ、その計算そのものが不要です。

自分のPCが何fps出ているかはPCのfps(フレームレート)を確認する方法で測れます。

モニター側の数字との関係はリフレッシュレートとフレームレートの違いにまとめました。

2. 画質設定を1段下げる

こちらも計算量を直接減らします。

影の品質・アンチエイリアス・テクスチャ解像度の3つは、見た目の変化のわりに負荷が重い項目です。

1段下げるだけで消費電力が変わります。

3. 離席時はスリープにする

上で計算したとおり、月1,000円以上の差になります。

手間はキーを1つ押すだけなので、いちばん取り入れやすい方法です。

まとめ:1日3時間で月837円

「まとめ:1日3時間で月837円」の要点を並べた図。電源の容量は上限であって消費量ではありません。取り違えると3倍近くずれます・ゲーム中の実際の消費電力は250〜400Wが目安です・1日3時間なら月837円前後に収まりますを示している。

要点を整理しておきます。

POINT この記事のまとめ

  • 電源の容量は上限であって消費量ではありません。取り違えると3倍近くずれます
  • ゲーム中の実際の消費電力は250〜400Wが目安です
  • 1日3時間なら月837円前後に収まります
  • 計算式は消費電力 ÷ 1000 × 時間 × 単価です
  • 効果が大きい対策はフレームレートの上限設定です

「ゲーミングPCは電気代が高い」という話は、電源の容量から計算した数字が独り歩きしている面があります。

実際に使う電力で計算すれば、想像より小さい金額に収まります。

本体を買ったあとに何が要るのかはゲーミングPCに必要なもの7つに、普通のPCとの違いはゲーミングPCと普通のPCの違いにまとめました。

検針票で自分の単価を調べてから、上の式に入れてみてくださいね。

RYOTA