モニターをつなぐケーブルって、HDMIとDisplayPortのどっちがいいの?とりあえず映ってるから気にしてなかったんだよね。これで合ってるのか不安なんだよね。
悩む人
結論、DisplayPortが使えるなら、そちらを優先してください。
理由は、多くのゲーミングモニターが最大リフレッシュレートをDisplayPort接続時の数値として公表しているからです。
そしてもう1つ、あまり語られていない事実があります。
同じモニターでも、挿す端子によって出せるHzが変わる製品が実在するのです。「HDMIが2つあるから、どちらでも同じ」と思っていると、性能を半分捨てることになります。
この記事ではメーカー公式の仕様を実例に、ケーブルと端子の選び方を整理します。
POINT この記事でわかること
HDMIとDisplayPortのどちらを使うべきかが分かり、同じモニターでも端子によって上限が変わるという落とし穴を避けられます。あわせてクロスヘア表示などモニター側の便利な機能も押さえられます。
NOTE 本記事の情報について
本記事は各メーカーが公開している製品仕様をもとに構成しています。数値は2026年8月10日時点で確認したものです。
ケーブルは地味ですが、挿す場所ひとつで性能が半分になるので侮れませんよ。
RYOTA
ゲーミングモニターのケーブルは2種類だけ覚える
いま使われている映像ケーブルは、実質2種類です。
まず違いを押さえておきましょう。
| ケーブル | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| DisplayPort | 高いリフレッシュレートに強い | パソコンとの接続 |
| HDMI | ゲーム機やテレビでも使えます | PS5・Switch 2との接続 |
ゲーム機側にDisplayPort端子がないためで、そこは選ぶ余地がありません。
HDMIはバージョンで上限が変わる
HDMIケーブルは見た目がほぼ同じでも、バージョンによって出せる上限が違います。
| バージョン | フルHDでの目安 | 4Kでの目安 |
|---|---|---|
| HDMI 1.4 | 60Hzまで | 30Hzまで |
| HDMI 2.0 | 144Hz前後 | 60Hzまで |
| HDMI 2.1 | 240Hz前後 | 120Hz |
古いHDMIケーブルを使い回すと、モニターとパソコンが144Hz対応でも60Hzで頭打ちになります。
詳しくはPS5のゲーミングモニターおすすめ5選にまとめました。
いちばん確実なのは付属品を使うこと
ゲーミングモニターには、その製品の最大リフレッシュレートを出せるケーブルが同梱されていることがほとんどです。
たとえばAOCの24G4には、DisplayPortケーブルとHDMIケーブルが1.8mずつ入っています。
IODATAのEX-GDQ271UELにも、DisplayPortケーブルが同梱されていました。
CAUTION ✕ 悪い例 → ○ 良い例
✕ 悪い例:モニターが届いたので、手元に余っていたHDMIケーブルでつなぎました。設定画面を開いても60Hzしか選べません。初期不良を疑ってサポートに連絡したところ、原因はケーブルがHDMI 1.4だったことでした。
○ 良い例:箱に入っていたDisplayPortケーブルを使いました。設定画面に最大の数値が出てきたので、選んで「変更の維持」を押すだけで終わっています。
まず箱の中を確認してください。
同じモニターでもケーブルを挿す端子でHzが変わる
同じモニターでも、挿す端子によって出せる上限が変わります。
ケーブルだけでなく、どの端子に挿すかまで見てください。
実例①:HDMIだと144Hz、DisplayPortだと275Hz
IODATAのEX-GDQ271UAは、WQHDで275Hzという数字を掲げているモニターです。
ところが公式の製品仕様を見ると、最大リフレッシュレートはこう書かれています。
HDMIでつなぐと144Hzが上限で、275Hzが出るのはDisplayPortだけです。HDMI:144 DisplayPort:275(OSDでオーバークロック=オン設定時)
しかも本体のメニューからオーバークロックをオンにする操作まで必要になります。
実例②:同じHDMIでも1番と2番で違う
もっと分かりにくい例もあります。
IODATAのEX-GDU271JLAQDは、4Kで180Hz・フルHDで360Hzという上位の仕様です。
公式の製品仕様で端子ごとの上限を見ると、こうなっています。
| 端子 | 4K | フルHD |
|---|---|---|
| DisplayPort | 180Hz | 360Hz |
| HDMI1 | 180Hz | 360Hz |
| HDMI2 | 120Hz | 240Hz |
空いているほうへ何も考えずに挿すと、性能を半分捨てることになるわけです。
実例③:全ポートが同じ製品もある
もちろん、そうでない製品もあります。
IODATAのEX-GD243UDBは、公式の商品説明にこう書かれています。
HDMI、DisplayPortどちらも最大240Hzの高速リフレッシュレートに対応
こういう製品なら、どこに挿しても最大値が出るので悩みません。
買ったら仕様表の「端子別の最大リフレッシュレート」を1回だけ確認してください。端子ごとに差がある製品かどうかで、挿す場所が決まります。
あなたのモニターは、いまどの端子につながっていますか?
ケーブルをつないだあとに見ておくモニター側の機能
ケーブルをつないだら、モニターのメニューも開いてみてください。
ゲーム向けの機能が入っていることがあります。
クロスヘア(照準)を画面に出す
モニター側で画面中央に照準を表示する機能です。
たとえばAOCの製品にはDial Pointという名前で搭載されていて、FPSで照準が見えにくい場面に役立ちます。
NOTE 呼び名はメーカーごとに違う
AOCは「Dial Point」、他社では「クロスヘア」「エイムポイント」などと呼ばれます。メニューのゲーム設定の中にあることが多いので、見当たらない場合は製品マニュアルで名称を確認してください。
ゲーム内にクロスヘアが表示されないモードでも使えるので、覚えておくと便利です。
暗い場面を持ち上げる機能
暗部の明るさだけを上げて、影に潜む相手を見つけやすくする機能です。
メーカーによって「Black eQualizer」「Shadow Control」など名前が違います。
ただし上げすぎると画面全体が白っぽくなるので、少しずつ調整してください。残像を減らす機能
映像の合間にバックライトを落として、動きの残像を目立たなくする機能です。
IODATAは「Clear AIM」、ASUSは「ELMB」、BenQ ZOWIEは「DyAc」と呼びます。
原理上オンにすると画面が暗くなります。
明るい部屋なら気にならなくても、暗い部屋だと物足りない明るさです。
応答速度との関係はモニターの応答速度は1msと5msどっちが有利?で解説しました。
ケーブルを替えても性能が出ないときの確認順
ケーブルと端子を正しくしても、まだ設定が残っています。
順に確認してください。
POINT 確認する順番
- ケーブル:付属品またはDisplayPortを使っているか
- 端子:仕様表で上限の高いほうに挿しているか
- Windowsの設定:「ディスプレイの詳細設定」でリフレッシュレートを最大にしたか
- モニターのメニュー:オーバークロックの設定が要る製品か
- パソコンの性能:そもそも何fps出せているか
Windowsの初期状態では60Hzのままになっていることがよくあります。
手順はゲーミングモニターの初期設定に写真つきでまとめました。
5番目まで確認して60fps前後しか出ていなかった場合は、モニターではなくパソコン側の問題です。
測り方はPCのfps(フレームレート)を確認する方法をご覧ください。
複数の機器をつなぐときのケーブル配分
パソコンとゲーム機を両方つなぐなら、どの機器をどの端子に割り当てるかも決めておきましょう。
前の章のとおり端子ごとに上限が違う製品があるので、いちばん性能を必要とする機器を、いちばん上限の高い端子に挿すのが原則です。
POINT 割り当ての考え方
- パソコン:高いリフレッシュレートを使うので、DisplayPortへ
- PS5:4K 120fpsを受けるので、HDMI 2.1の系統へ
- Switch 2:最大120fpsなので、余っている端子で足ります
- テレビチューナー:60Hzで十分なので、上限の低い端子で構いません
Switch 2は4Kが60fps止まりなので、上限の高い端子を割り当てても性能を使い切れません。
この点はSwitch 2のゲーミングモニターおすすめ5選で整理しました。
HDMIが1系統しかないモニターだと、この配分そのものができません。機器を2台以上つなぐ予定があるなら、買う時点でHDMIの本数を条件に入れておいてください。
あとからケーブルを抜き差しする生活は、思っている以上に面倒です。
ケーブルを買い足すときの選び方
付属品が見当たらない場合や、長さが足りない場合は買い足すことになります。
そのときに見るのは2点だけです。
POINT 買うときに確認する2点
- 規格の表記:HDMIなら「2.1」、DisplayPortなら「1.4」以上が書かれているか
- 対応解像度とリフレッシュレートの明記:「4K 120Hz対応」のように具体的に書かれているか
とくにHDMIケーブルは見た目で判別できません。
パッケージや商品説明に規格が明記されていないものは、古い世代である可能性が残ります。
長さについては、2m程度までなら気にしなくて問題ありません。
5mを超える長さが必要なら、その解像度とリフレッシュレートに対応すると明記された製品を選んでください。
なおPS5には、「ウルトラハイスピードHDMIケーブル」が同梱されています。
買い足す前に、本体の箱を確認してみてください。USB Type-Cという第3の選択肢
最近は、USB Type-C 1本で映像と給電をまとめられるモニターも増えてきました。
ノートパソコンを机に置く人には、これが便利です。
POINT USB Type-C接続の利点
- ケーブルが1本で済む:映像・音声・給電・USB機器がまとまります
- 最大65Wなどの給電:ノートパソコンの充電器を別に挿さずに済みます
- 抜き差しが1回で終わる:持ち運ぶ人ほど楽になります
当サイトが登録している機種では、DellのS2725DCが最大65Wの給電に対応しています。
ASUSのROG Strix XG32UCGやiiyamaのG-MASTERにもUSB Type-C端子があります。
ただしType-C端子があっても、映像出力に対応しているとは限りません。たとえばNintendo Switch 2の仕様表には「USB Type-C端子(映像出力には対応していません)」と明記されています。
機器側とモニター側の両方が対応していて初めて使えるので、そこは確認してください。
デスクトップパソコンだけをつなぐなら、素直にDisplayPortを使うほうが確実です。
ケーブルを替えても画面がまったく映らない場合は、挿している場所が違う可能性があります。
切り分けの順番はゲーミングPCでモニターが映らないにまとめました。
まとめ:ケーブルと端子はセットで確認する
要点を整理しておきます。
POINT この記事のまとめ
- パソコンをつなぐならDisplayPort、ゲーム機ならHDMIが基本です
- HDMIはバージョンで上限が変わります。4K 120fpsにはHDMI 2.1が要ります
- いちばん確実なのは付属のケーブルを使うことです
- 同じモニターでも端子によって上限が違う製品があります
- 仕様表の「端子別の最大リフレッシュレート」を1回だけ確認してください
ケーブルは付属品を使い、端子は仕様表で確認してください。
この2つを守るだけで、性能を取りこぼすことはなくなります。
とくに「HDMIが2つあるから、どちらでも同じ」という思い込みだけは捨ててください。全ポートが同じ上限で悩まずに済む1台として、この機種を挙げておきます。
IODATA
IODATA GigaCrysta EX-GD243UDB
HDMI 2.1が2系統。Switch 2とPS5を挿したまま240Hzまで使える。
| サイズ | 23.8型 |
|---|---|
| 解像度 | フルHD(1920×1080) |
| リフレッシュレート | 240Hz |
| パネル | IPS方式(ADS)ノングレア |
| 応答速度 | 0.2ms(GTG) |
| 入力端子 | HDMI 2.1×2/DisplayPort×1 |
| 参考価格 | 21,800円前後 (2026年08月15日 にAmazonで確認) |
ゲーム適合
ここが強い
- HDMI 2.1が2系統ある
- リモコンで設定を切り替えられる
- 240Hzまで伸びる
- スピーカーを内蔵している
ここは注意
- フルHDなので画面の情報量は増えない
- 23.8型はWQHD勢と並べると小さい
保証:メーカー保証あり(期間は販売ページで要確認)(条件は公式サイトで要確認)。 Amazon発送商品は原則、到着後30日以内の返品に対応(状態・条件あり)。
IODATA GigaCrysta EX-GD243UDB の詳細レビューを読む →
モニターそのものから選び直したい人は、ゲーミングモニターおすすめ8選に判断の順番をまとめました。
挿す場所を間違えるだけで、買った性能の半分が眠ったままになります。届いたら箱の中を先に見てくださいね。
RYOTA